小さな社会科見学・白丸ダム

日が変わって、4月18日です。
小さな社会科見学のような旅になってしまいましたが、高遠からこちらに戻り、白丸ダムと日原鍾乳洞に行くことにしました。
そしてのめこい湯で旅の締めくくりにということで・・・。^±^

途中のスーパーで買出しです。^±^
旅49-1
紙コップがなかったのでした・・・。

白丸ダム・・・以前、東京の秘境駅で取り上げた白丸駅の近くにあるダム湖です。

ここの景色がなかなか美しいのです。
旅49-2

ダム湖です。
旅49-3
エメラルド色がきれいですね。^±^ノ

ダムの下流です。
旅49-4
左に見えるのが白丸魚道です。
魚の習性を利用して、ダムの上まで行かれる仕組みになってます。

この魚道が無料で見学できるので、行ってみることにしました。
ちょっと歩いて、ここが入口です。
旅49-5

螺旋階段(らせんかいだん)を只管(ひたすら)降りて行きます。
旅49-6

降り切った所から上を見てみると・・・。
旅49-7

魚道出口です。
ダムの下から魚がここの、ダム上流に到着します。
旅49-8

魚は向こう側からこちらに泳いできます。
旅49-9

ぉぃらは逆行して下流に向かって見学してます。
旅49-10

水中も観察できますが。
旅49-11

魚が泳いでる姿は見られませんでした。x±x
旅49-12

興味深く見学できました。^±^

白丸ダムのWIKIです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E4%B8%B8%E3%83%80%E3%83%A0

それでは、日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)に出発。^±^ノ
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駒寄温泉・湯の道利休

帰りは駒寄温泉利休でのんびりと・・・。

新しい温泉ですが、ここは安くて良かったですな~。^±^ノ
旅48-1

ものすごく立派なつくりです。^±^
旅48-2

館内も寛げます。^±^
旅48-3

早速お風呂に・・・。
旅48-4

温泉分析表です。
旅48-5
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。
泉温51.3度。

いい湯ですよ~。ゼヒ~^±^ノ
特に露天風呂の奥の岩風呂、源泉っぽ。^±^
その隣のヒノキ風呂はぬるめで、長湯が出来そうです。^±^

なんと6時間で平日580円。休日でも680円と、安すぎ~。
銭湯だってサウナがあるところはもっと料金が高いです。
1日居ても、平日730円、休日850円はお値打ち。
特筆すべきは露天風呂の温泉つきの個室もあり、2時間3150円(温泉無しならば2時間2100円)です。
サウナも3種類あり、至れり尽くせりです。^±^

食堂だけの利用も、2時間までならOKです。親身になってくれて至れり尽くせり。
旅48-6

ここで仮眠しちゃった・・・^±^
旅48-7
のんびり出来ました。

さて、群馬の旅はここで終わりました。
しかしまた1ヵ月後、約束をしまして・・・。
どこかに行くことになりました。^±^
そして、一緒に車で行った叔母夫婦とどんちゃん騒ぎが続くのであった・・・。
従いまして、明日は奥多摩紀行です。^±^ノ

こちらが駒寄温泉・湯の道利休のHPです。
http://www.yunomichi-rikyu.com/
リンク切れの際は、ご容赦を。x±x

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伊香保の桜と嶺公園再訪、赤城千本桜は後の祭り

翌日4月17日。

朝から雨でして、行く所を適当に決め、ひとまず赤城に行くことに。
ルートは叔父にお任せで、適当に。
カメさんはもちろん一緒ですよ。^±^

まずは伊香保の桜です。
旅47-1

あいにくの雨でしたが、それもまた一興です。^±^
旅47-2

桜はもう散り始め。x±x
旅47-3

きれいはきれいでしたがね。
旅47-4

ともあれ、桜はどこでもいつでも美しいということですかね・・・。
旅47-5

さて、赤城に向かいます。^±^ノ
嶺公園、あれからミズバショウはどうなったでしょう?
気になる所ですが・・・。

やけに大きくなったミズバショウがそこに・・・。^±^;
旅47-6

リュウキンカも健在です。
旅47-7

ミズバショウはえらく大きくなってました。
旅47-8

カタクリはなくなってました。x±x
旅47-9

代わりにミツバツツジが咲いてました。
旅47-10
前回に訪れた3月22日は、こんなに小さかったのに。たった1ヵ月足らずでこんなにも大きくなるとは。

いよいよ赤城千本桜へ。^±^ノ
嶺公園からさほど離れた場所ではないんですけどね。
旅47-11

しかし、桜はすでにだいぶ散ってしまってました。+±+
しかも露店もやってないし後の祭りです。x±x

叔母の旦那さんがやけ気味に、
♪後の祭り~・・・φ^±^ノ
と歌ってました。^±^;

きーてすんきち?
誰のことだろう?
旅47-12
何だ、「ちきんすてーき」か・・・x±x
その向こうは「プーレク」だし・・・^±^
クレープだっちゅうの!(゚Д゚)ノx±x

群馬らしく「焼きまんじゅう」の露店もあって。
旅47-13
でもやってなければ楽しさ半減・・・x±x

あげもち、ねぎ焼きなどもあったのに。
旅47-14

肌寒いし、やけくそです。x±x
旅47-15
高遠が雨じゃなくて良かったですが。

ちょっとした広場にて・・・。
旅47-16
その向こうには芝桜が植えてあるようです。

幸せを呼ぶ埴輪(はにわ)って・・・^±^
旅47-17
埴輪に縄文土器・・・。
そんなのも露店で売ってるんですかぃ。(゚Д゚)ノ
どさくさまぎれにもほどがあるってば!(゚Д゚)ノx±x

その近くの看板がこれ。
旅47-18
とるね 場い。x±x
要するに買っても倍取られるってことか・・・x±x
暗号じゃないってば!^±^ノx±x

芝桜はきれいでしたがね。^±^
旅47-19

まだ新しく植えたそうなので今は小さいけど・・・。
旅47-20

成長するといいでしょうね。
旅47-21

おまけのサクラです。
旅47-22
大木にちょっとだけ咲いてました。

近くにはドイツ村もありますよ。
旅47-23

では、次回は温泉で長野~群馬の旅を締めくくります。

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峠の湯でさっぱり。(゚Д゚)ノ・・・そしてカメさんはといえば

懐古園の帰り、さらに温泉に寄ることになりまして、碓氷峠麓の「峠の湯」に。
夜9時まででしたので、あまり長くは入れなかったのが残念でしたが、疲れた体と痛い腰にはGOOD!
旅46-1

しゃれたつくりです。
旅46-2

おみやげ屋さんも完備。
旅46-3

まあ、ゆっくり入ることに・・・。
といいたいのですが、夜9時に閉店。x±x
旅46-4
それでも1時間半あります。^±^

では、早速。
旅46-5

峠の湯の効能です。
旅46-6
ナトリウム-炭酸水素泉・塩化物温泉
泉温35.5度?
実は、前日から腰痛だったのですが・・・。
お蔭様で、だいぶ良くなりました。^±^

高遠、懐古園、温泉、・・・ああ、楽しかった。^±^

そりゃぉまぃは楽しいだろうよっ!(゚Д゚)ノx±x

===============

さて、うちのカメさんはというと・・・。
さすがに高遠はお留守番でしたが、群馬には連れて行きました。
車の中でもガサガサ、ガタガタ。(´∀`)ノ

叔父の家では、てくは相変わらずボーっとしてまして。
旅46-7

クロは相変わらず空元気(からげんき)です。無駄に動きます。
旅46-8

でも人気者ですよ。^±^ノ

どこに連れて行こうがマイペースってわけです。^±^

さてと、おまけです。^±^

本物のキティちゃんですぉ~。
旅46-9
でもこのキティちゃん、こわい~x±x
「さんりお」ってひらがなじゃないっすか。x±x
肉球が鄭重(ていちょう)なまでに描かれてます。x±x
ものすごく、ガンを飛ばしてますな。x±x
何よりも、もはやメス猫でなさそう・・・。x±x
「ニャー」じゃなくて、いきなり「グワオン」と鳴きそう。x±x
特に目が・・・キョワイ。x±x。
このキティ、なにやらお店の看板らしいのですが。x±x
あまりにもリアリズムを追求しすぎ~。+±+

親が子供に、これをあくまでも、
「これが本当のキティちゃんだよ」
と言い聞かせたところで、子供がこれ見たら・・・。x±x
怯えてワンワン泣くんだろうな・・・。x±x
いや、オイオイ号泣するんだってば!x±xヾx±x
ワンワン泣くんだってば!x±xノx±x
オイオイ号泣だってば!x±xヾx±x
どっちでもいいってば!x±xメx±x

結論。x±x
リアルキティちゃんよぉ・・・x±x。
ナニユエニ子供の夢を打ち崩す・・・x±x。

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高遠の桜3・最後は懐古園の桜で

高遠から安曇野経由で小諸の懐古園に着いたのが5時ちょっと前。

こちらでも桜が咲いてましたよ。
もう既に散ってしまったかと思ったんですが、まだだいぶ残ってました。
意外でした。
旅45-1

ラッキーなことに、夕方の5時を過ぎたので入園無料です。^±^
旅45-2
烏川渓谷に寄って正解でした。

園内には、福寿草が咲いてました。^±^
旅45-3

そしてユキヤナギも。
旅45-4

大島桜ですって。
旅45-5

桜は高遠よりも咲いてました。
旅45-6
高遠の方が寒いはずですが、こちらのほうが遅いとは不思議です。

しゃれた街灯と桜の木。
旅45-7

足元にはこんな可憐なスミレも。^±^
旅45-8

欅です。このケヤキの大きいことといったら・・・^±^
旅45-9

反対側には荒神井戸が・・・。
旅45-10

何の花だろう・・・?
旅45-11
たぶんツツジかと・・・。

これが有名な小諸八重紅枝垂(コモロヤエベニシダレ)です。
旅45-12

美しいです。
旅45-13

近くにはわらぶき風のあずまやが・・・。
旅45-14

枝垂桜、あまりに立派なので、もう1枚。
旅45-15

気付いたらこの場所は崖の上です。
旅45-16
ものすごく深い谷です。x±x
昔の城址の起伏の激しさが偲ばれますね。

島崎藤村の碑もありました。
旅45-17
千曲川旅情のうたです。

小諸なる古城のほとり
利子多く融資返せぬ・・・x±x
旅45-18

「雲白く遊子悲しむ」だってば!^±^ノx±x

旅45-19
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子かなしむ
みどりなすはこべはもえず
わかくさもしくによし無し
しろがねのふすまのおかべ
日にとけてあわ雪流る
あたたかき光はあれど
野にみつる香もしらず
あさくのみ春はかすみて
むぎの色僅かに青し
旅人のむれはいくつか
畠中の道をいそぎぬ
暮れ行けばあさまも見えず
うたかなし佐久の草笛
千曲川いざよう波の
岸ちかきやどにのぼりつ
にごり酒にごれる飲みて
草まくらしばしなぐさむ

旅45-20

濁り酒濁れる飲みて・・・^±^
旅45-21
草枕しばし慰む・・・。

提燈に灯がともりました。
旅45-22

これから夜桜の時間帯に入ります。
旅45-23

どこかの国の人が撮影をしてました。
旅45-24

小諸城は風林火山でおなじみの武田信玄ゆかりの地でもあります。
旅45-25
1554年、武田信玄が築城しました。
小諸城(懐古園)WIKIです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%87%90%E5%8F%A4%E5%9C%92

武田節にありますね。
旅45-26
人は石垣、人は城。^±^ノ
・・・人柱か!(゚Д゚)ノx±x

懐古園を出たら焼芋屋に遭遇しました。^±^
旅45-27

甘い甘いおいもだよ~。^±^ノ
甘いのはぉまぃだけじゃ!(゚Д゚)ノx±x

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高遠の桜2・これって、池ですかぃ。(゚Д゚)ノ

高遠の桜、続きます。^±^

桜の林です。^±^
旅44-1
よく言葉で、「桜の園」ってありますが、桜は園ではありませんね。園というのは芝桜のことをさすんでしょうか?

遠くに南アルプス・・・。
旅44-2

廣瀬奇璧(ひろせきへき)、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)句碑です。
旅44-3
 西駒は 斑雪(はだれ)てし尾を 肌脱ぐ雲を      

                           河東碧梧桐

 斑雪 高嶺 朝光 鶯 鳴いて居     
     (はだらたかねあさかげうぐいすないてい)

                           廣瀬奇璧
旅44-4

さて・・・。
旅44-5
桜といえば・・・。

これは何だと思いますか?
旅44-6

実は池なのです。^±^
旅44-7
桜の花びらがぎっしりと積もってしまったのでした。
畔(ほとり)で、ビッキ(かえる)が鳴いてました。^±^

山吹も咲いてました。
旅44-8

さて、ここに何かがいますが、わかりますか?
旅44-9
答えは最後に・・・。^±^

この高遠の桜。
タカトオコヒガンザクラという種類です。明治8年ごろから植え始めて現在では1500本ほど植えてあるそうです。花の形はやや小ぶりで赤みを帯びている桜です。長野県の天然記念物で、かつ、平成2年に「さくら名所百選」に選ばれて降ります。

この近くにも別の池があり、そこも桜の花びらで埋め尽くされてました。
旅44-10

で、しばらく歩いてたら・・・。拾い物、お?(゚Д゚)ノ
1万円キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
旅44-11
・・・と思ったらEマークでした。+±+
何だ、Eマークか・・・x±x
一瞬、色合いから1万円札が落ちてたのかと思いました。
お金に目が眩みすぎです。+±+~欲の熊鷹

高遠閣です。
旅44-12

観光客の休憩所で、有形文化財です。
旅44-13

お土産に桜の舞、いかがっすかぁ~(゚Д゚)ノ
旅44-14
ワインゼリーだそうで・・・。

桜のソフトクリームもありました。
旅44-15
花びら入りですか~。

高遠城址公園のWIKIです。^±^ノ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%81%A0%E5%9F%8E%E5%9D%80%E5%85%AC%E5%9C%92

さて、高遠の桜を堪能した所で、帰途の道すがら、きれいな桜山がありまして、往路で思いがけずそこを発見し、特に印象が強かったので、ぜひとも豊科インターで降りてみようってことになったんですが、これが飛んだお門違い(おかどちがい)でした。
桜の山(光城山)に道路はなく、ただただ麓から山頂に桜の木がつながってただけで、がっかりこの上なかったです。登山コースはあるようですがね。
歩いて登らなくてはならない山で、時間もないということで、パス。
さらに、高速から降りてから国立あづみの公園へ行く案内板がやたらと目に付いたんですが・・・。
気になったので行ってみたら、ここがまだ何もなくて、重ねてがっかり。x±x
ついでにその奥の烏川渓谷に行くことに。+±+
ここが辛うじて面白かったです。^±^;
旅44-16

北アルプスの蝶が岳の展望はきれいでした。
旅44-17
しかし逆光でした。x±x

烏川の流れ。
旅44-18

逆光の中で強引に撮ったのがこれ。
旅44-19
常念が岳かな?
ここから結構遠いんですよね。実はこの先までタクシーで入って、そこから槍・穂高を縦走しましたよ。

烏川の緩やかな流れの先に荒々しい流れ・・・。
旅44-20

きれいな流れです。^±^
旅44-21

もうひとつ運が良かったのは、次に寄る事に決めた懐古園が夕方5時を過ぎたので無料開放になりましたとさ。
ラッキー^±^ノ

あ。そうそう、クイズの答えでしたよね・・・。
旅44-22
ハイ、答えは・・・赤い金魚が隠れていましたとさ。^±^ノ

わかりましたか?^±^

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高遠の桜1・日本の桜に感動

4月16日、高遠の桜を見に行ってきました。
高遠の桜といえば、日本三大桜のひとつです。
名刹(めいさつ)です。^±^
安中榛名駅で親戚と待ち合わせです。^±^

それから高遠へ向けて出発です。^±^
松井田妙義インターまで30分、そこから高速道路に乗って伊那インターまで2時間ほどかかります。さらに30分ほどで高遠に到着。都合3時間かかります。
しかし話が弾むと時間が発つのが早く、いつの間にか高遠に着いてしまいました。

早速チケットを買います。^±^
旅43-1
さすがに天下第一の桜です。^±^ノ

だいぶ混んでます。車が渋滞しなかったのが幸いでした。
旅43-2

露店も出てにぎやかです。
旅43-3

桜は満開を過ぎて、だいぶ散り始めてました。x±x
旅43-4

桜吹雪がものすごいです。
旅43-5

長野らしく、五平餅の露店が・・・。^±^
旅43-6

所変われば品変わる・・・ですね。
旅43-7
いわなの塩焼きも売ってました。秩父祭りではアユの塩焼きだったのに。

ジャがバターにたこ焼きは定番ですね。
旅43-8

定番といえばお好み焼きも・・・。
旅43-9

だるまやって・・・^±^
旅43-10

お土産屋の露店などもあります。
旅43-11

甘酒屋もあります。
旅43-12

露店は何でもありですから。
旅43-13

こちらも桜・・・。
旅43-14

やはり春は桜です。
いいものですね。^±^ノ
旅43-15

太鼓櫓(たいこやぐら)の桜もお見事。
旅43-16

最高に美しいです。
旅43-17

別のアングルから。
旅43-18

では、次回も引き続き、高遠の桜でお楽しみください。

次回に続きます~^±^ノ

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お家寄席39・おかふい

さて、今日はこちらもあまり演じる方がいらっしゃらなかったようで、後半は言葉よりもそれ以上に演技力が肝(キモ)になる落語です。
難しい落語のうえに現代では差別的などとクレームがつきそうで、ますます演じにくい落語になったようです。
まあ、皆様も、くれぐれも遊びすぎにはご注意を・・・。

・・・ではこちらは、平成17年6月17日の作品です。

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6月17日 「坊主の遊び」がすぎますと、「おかふい」に

えー、今度はとぼけた一席、「おかふい」でお客様のご機嫌をうかがわせていただきやす。
後半は、どうしてもお聞き苦しいかと存じますが、どうかご勘弁くださいまし。

昔は、鼻のない方がいやして。なぜ鼻がないのかって言いやすってぇっと、先の「坊主の遊び」をやりすぎで、梅の毒ってぇもんに掛かっちまいやして。で、鼻を失っちまうんですな。
お気をつけくださいませ。
現在でしたら、産婦人科だの、泌尿器科、専門的な病院でしたら、性病科ってぇのもありますんで、至れり尽くせりですが、ちょっと前までは梅毒、淋病なぞは「不治の病」のひとつとされておりやして…。

話は横道にそれやすが、あっしが高校生の頃、梅毒患者の写真が保健の教科書にも載ってましたな。それなりにショックでしたが…。また並行して見るスライドにもショックを受けやしたな…。
また、話はさらに横道ですが、保健体育の女性だけ受けた授業って、「女性専用車両」の電車くらい神秘的ですな。
まあ、内容は大人になれば大概見当がつくんですけどな。

…あ。あわてて話を戻しやす。と、とにかく、医療の世界は日進月歩ですな。
医療のレベルが高くなっているのと、少子化も手伝って、いい医者が減ってるのも事実ですがな。
逆に昔は、医者なんぞは今に比べて誰でもなれた職業でしてな。
なぜ、誰でもなれたかと申しますと、「不治の病」には、「手遅れ」ってぇ言葉を使えば済んだ時代だったわけでして。
藪(やぶ)医者にもなれねぇような「竹の子」みたいな医者に限って、この「手遅れ」を乱用しますな。
こいつが実に都合のいい言葉でして。
「ああ、源さんかい? あれは、手遅れだ」
「え? でも源さん、二階から落っこちただけなのに?」
「手遅れだよ! 落ちる前に呼んでくれたら間に合ったのに…」
まったくひどい医者があったもので…。

大家の商家の若旦那、右兵衛(うへい)に、縁談が持ち出されやしてな。こいつがいろいろと注文がうるさくて…。
「この色白の女性はどうだい?」
「感心しないねぇ。ぶくぶくふくれた色の白いのって。ご飯粒がふやけたようだよ」
「そうかい? じゃ、この方は? 色が黒くて健康的だよ」
「いや、こんなに表と裏がわからないんじゃ、背中を向かって話をしそうだよ」
こうしてあら捜しをしながら縁談を断っていやすと…。
そんななか、掃き溜め(はきだめ)に鶴でしょうかな。年の頃なら18か19歳、色白で美人で大変に器量よし、こちらも本所のご大家でして、名前をりえと申しやして。これが天女(てんにょ)が舞い降りて来たような絶世の美女が紛れ込んでおりやして。
右兵衛、いっぺんに気に入りやして。
ところが、かくいう容姿も性格もいいので、縁談も星の降るように引く手数多(あまた)でしてな。
右兵衛、どうしても嫁にしたいってぇんで、もう何でもしやして。水垢離(みずごり)から新興宗教から…おっとこれはしてはいけませんな。そこまで思われてるならと、先方さんも了承をして、二人はついに結納を交わしやして…。
右兵衛はどこでもついて行って。はばかりでも一緒について行きやして。金隠しの向こうでしゃがんで待ってたりしやして。

ところが仲の良すぎっていいますか、右兵衛、りえを愛するあまり、年がら年中、りえを考えてるうちに、心臓病を患ってしまいやしてな。だから、夫婦、喧嘩(けんか)するくらいがちょうどいいのかもしれやせんな。
医者から、それにはゴマがいい、黒ゴマを食しなされと指示を受け、ご飯にでもおかずにでもなんでもゴマをかけたが、一向に良くならねぇ…。それどころか、病状は悪化するばかりでしてな。

「右兵衛さん、お心持ちはいかがですか?」
「りえ、お心添え、ありがとうございます。私はもうだめです…。さっき医者が、
『この病人は助からない』
って耳にしちゃったんだ。私は助からなくてもいい…。ただ…。
「ただ…? 何かお心残りでもおありなのですか?」
「私が死んだあと再婚すると思うと、死んでも死にきれない…」
「いいえ、私は生涯、夫は持ちません。私は髪を切って尼になる覚悟ですから…」
「だめですよ…。髪は生えてきます。髪が生えたら再婚するんだ!」
「そんなことを言ったら、私が困るじゃありませんか」
「そうだ。お前さんも知ってるだろう? 番頭の金兵衛、病気で鼻がなくなったんだ。私のために、お前の鼻を削いで私におくれ。髪も切っておくれ。鼻をおくれ、髪をおくれ。鼻紙をおくれ…」
まるで子供が風邪を引いたようにおくれおくれ言うもんですから、りえ、覚悟を決めやして。
「ちょっとお待ちください…」

りえはさすがに貞女ですな。まあ、貞女にもほどがあるんですが、早速髪を切り、鼻を削ぎやした。

「ナンナハマ、オノソヒノトホリ、ハナトハミホヒッテヒマヒタ」
(旦那様、お望みのとおり、鼻と髪を切って来ました)

りえは紙に包んでいそいそと持って来やして、右兵衛に見せやす。

「ホッヒガハナ、ホッヒガハミデゴジャイマフ」
(こっちが鼻、こっちが髪でございます)

「ああ、愛しい」
右兵衛、愛しいあまりにりえの鼻を喰っちまって。
皮肉なことに、おかみさんの鼻を喰ったとたんに不思議と右兵衛の病状が全快してしまいやして。そうなると最初のうちはりえを思ってやしたが、そのうちにりえが鬱陶しく(うっとうしく)なって来やしてな。

「アノ、ナンナハマ、ゴハンナデキナシヘゴジャイマフハラオハガリフダハイ」
(あの、旦那様、ご飯が出来ましてございますからからおあがりください)

すると右兵衛、自分のやった罪を棚にあげやして、りえを打(ぶ)ちやしてな。最低の野郎でござんす。
「うるさい! 黙れ! 鼻のないお前がしゃべると鼻の穴からつばが出るようだよ!」

「ナンナハマ、オナシャケナイ…。イヘヘヘヘ…」
(旦那様、お情けない…)
りえ、かわいそうにおいおいと泣き出しちまいやして。

様子を知った番頭の金兵衛も、さすがにこの状況に耐えかねやして、
「アナハノハメニシタホトナノヒ…。ナンナハマハヒンヒヒンヘフ!」
(あなたの為にしたことなのに…。旦那様は人非人です!)

「うるさい! どいつもこいつも!」

話を聞きやしてな、こいつはひどいと親戚中が腹に据えかねて、ついに右兵衛を奉行に訴えやす。

「こら、万屋右兵衛! お前は自分が病気になった際、女房に髪を切り、鼻を削げと言った。なのに病状が回復すると女房を打擲(ちょうちゃく)するとは。許せぬ!」
「どうか、平にご容赦を…」
「黙れ黙れ黙れ! 女房は命の恩人。なのにその恩を忘れ、剰え(あまつさえ)、女房を突き放した。よって、お前の髪も切り、鼻を削ぐ刑に処する」
泣く泣く右兵衛、すぐさま刑は実行されやしてな。
まあ、自業自得(じごうじとく)ですな。

「ホヤホヤ、コリャファタ、ヒロイファオラフェー」
(おやおや、こりゃまた、ひどい顔だねー)

これでまた、元のように、いや、それ以上にりえをかわいがりやしてな。ご夫婦仲、ますます睦まじくなりやして。
それはそうですな。以前はくちづけなんぞをしようにも鼻が邪魔だったが、今度は難なく出来やす。

「ファノ、フィエヤ、フィエヤ」
(あの、りえや、りえや)
「オヨフィデゴジャフィマフィカ?」
(お呼びでございますか?)
「フマナファッタナア。ハナガナイホフヘンダホ?」
(すまなかったなあ。鼻がないと不便だろ?)
「ソノオハナフィ、ナファイマフェンヨフニ。ワタフイモミカラデファサフィ…」
(そのお話、なさいませんように。私も身から出た錆…)

「オマエガカワフイヨ」
これは、鼻に抜けるから、「かわいい」が「かわふい」になりやして。

「ダンナファマ、ホイトフイー」
これも、鼻に抜けるんで、「お愛しい」が「ほいとふい」に…。

「カワフイ」
(かわいい)

「ホイトフイ」
(おいとしい)

この様子を見てた番頭さん、
「ファハハハ、ホレハオカフイ」
(わははは、これはおかしい)


「おかふい」のいっせふぃでふは
(一席でした)…。
ほあとがよろふいよふで
(おあとがよろしいようで)…。


m<●>m!

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

お家寄席38・坊主の遊び

さて、今日は珍しい一席です。
花魁(おいらん)と坊主の組み合わせで、バチが当たりそうっていうのに加えて相性があわないんでしっくりいかない、下品、といういろいろな要素があって、あまり高座で演じられる方がいなかったんでしょうか?

・・・ではこちらは、平成17年6月16日の作品です。

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6月16日 「坊主の遊び」、吉原にもピンからキリまでありやして…

えー、昔ありました吉原のお店にも、一流どころから、二流、三流どころまでありやしてな。
大体、三流どころの、つまり下等で場末のお店なんぞは、花魁(おいらん)だけでなく、客も三流なのがお決まりですな。
花魁(おいらん)が高飛車ならば、客も酒乱やら品のない輩(やから)ばかりでしてな。
「こんなんなら狐を抱いたほうがまだましでぃ!」
普段だと誰もこう言って、さじを投げてるから、店はがらんどうですな。そのうえお足が入って来ねぇから掃除もろくに行き届かねぇ。
一流どころでも、二流どころでも相手にされず、せいぜい、振られた連中が憂さ晴らしにやってくるから、なおさら客も荒れてるんですな。
帰りがけに布団に小便、大便を引っ掛けたりしまして。ちょっとした騒動にもなっちまいやして…。

さてと、代わってこちらは三流のお寺のご隠居さんと、そこに出入りをしてるお得意の床屋さん。
どんな関係かと申しやすってぇっと、お寺は坊主ですからな。髪を剃るでやんしょ?
坊主ってのはあれで結構お手入れが大変なんでげすよ。
髪は毎日伸びてきやすからな。手入れも毎日、怠ることができねえんでござんす。
したがって剃刀は毎日使う。いつしか剃刀が切れなくなり、ボロボロになっちまう。したがって、時々、その剃刀を床屋さんが研いだり、新しいのが出たと言っちゃあ、売りに来るって寸法で。

「ご隠居さん」
「おぅ、これはどうも。床屋の親方かい? 今日は休みかい?」
「休みじゃねぇんだよ。店は職人と小僧に任して来たんだよ。いい剃刀(かみそり)が出たんでね、あっしね、持って来たんでさぁ」
「いいねぇ、いくら?」
「いえね、今日はサービスしておきますぜ。お得意さんですからな」
「…悪いなぁ。じゃ、今度埋め合わせをするから」
「いや、ご隠居さん。いつ見てもいい頭ですなぁ。お見事ですなぁ。手入れも大変でしょうなあ…」
「そうかい? わしは毎日手入れをしてるんだよ。そうだ、ただで剃刀をいただいたお礼だ。そこいらの小料理屋でなんか喰わねぇか?」
「いいっすねぇ。ごちになりやす」

…この小料理屋の1杯ってぇのが曲者(くせもの)ですな。酒の1杯が2杯になり、2杯が3杯と、杯を重ねるうちにすっかり酔っちまってな。
「う~…ヒック! あっしゃ酔うとね、気が大きくなるんでぃ」
「わしもじゃて。じゃ、吉の原でもぞめいて(ひやかして)みるか」
「いいねぇ。行こう行こう…ヒック!」

ハナ(最初)に言ったとおり、吉原でもピンキリでしてな。こういう目的の、つまり「酔っ払い」の類(たぐい)はってぇっと、キリのほうへ行くわけですな。
まあ、あっしも吉原があったらキリですがね。

表では、野太鼓やら夜鷹が客引きをしてますな。
「うちは安くて良心的な店ですよ。たったの5円ポッキリ。寄ってらっしゃいな」
ポッキリ…怖いフレーズですな、このポッキリてぇのは。ポッキリっていってポッキリになったためしがねぇ。少しでもごねようもんなら、怖い兄さんが出て来て、腕をポッキリですからな。
まあ、当時は、ポッキリなんて言葉はなかったんで、こんな感じですかな?
「どうだい? あたいが取り巻きますよ。安い店があるのよ、寄ってらっしゃいな」
「へえ? いかほど?」
指を5本ほど出して、
「へい、このくらいです」
「おぅ、安いなぁ。5銭かい?」
「お客さん、ご冗談を…。5円お出しよ」
「振られたら、銭を返してくれよ」
「大丈夫だよ」

さてと。話は戻って、小料理屋でしこたま酔っ払った坊主と床屋の二人。
「ヒック…そんならここのうちでどうだい?」
「…そうだねぇ。じゃ、ここに上がるか。おばさん、厄介になるよ」
ひきつけを通ると通称「おばさん」、まあ、やり手婆(やりてばばあ)とも言いますな。このおばさんが、
「どうもこんばんわ~。じゃ、お二階のお部屋にご案内~」

ところが、この床屋の旦那、酒乱でしてな。酒癖が頗(すこぶ)る悪いんですな。へべれけでして、
「…ヒック。…花魁(おいらん)か、てめぇは! てやんでぃ! どう見ても胴乱(どうらん)みてぇな面(つら)だぜ!」
あわてて諌(いさ)めるご隠居、
「おい、よしなよ。癖が悪いな…」
「何言ってやがんでぃ! この逆ボタルが!」
「逆ボタルとは人聞きの悪い…。親方、言っていいことと悪いことがあるぞ!」
「てやんでぃ、べらぼうめ! 隠居面(いんきょづら)するねぇ! 蛍はケツが光ってるんでぃ! てめぇは頭が光ってるから逆ボタルじゃねぇか!」
「帰れ!」
「帰るとも! こんなところにいるか!」
親方、そこらへんのものをみんな壊して、布団に小便を引っ掛けて帰っちまいやして…。

後はもうしらけちまって、どうしようもねぇ…。しょうがないから、お引けにしようってぇんで、ご隠居、花魁(おいらん)を待つが、来やしねぇ。
夜更け、1時をまわったあたり、「オールナイトニッポン」が始まるころですな、…まあラジオなんてまだありませんが、やっと花魁(おいらん)が来たと思ったら、
「癪(しゃく)に障(さわ)るねぇ…。もう寝かしてくれよ!」
「おいおい、わしはずっと花魁を待ってたのに、何言ってるんでぃ」
「ちょいと…。近寄るんじゃないよ。気色悪い。私ゃね、坊主が嫌いなんだよ」
ご隠居に背中を向けたまんま、次の瞬間、寝ちまってやして。
「ゴォ~! ガ~!…」
何もしねぇで、大鼾(いびき)でしてな。

面白くねぇのは、ご隠居さん。そりゃそうですな。せっかく待ってたのに散々悪態をつかれた挙句、先に寝ちまわれやして。
「癪に障るねぇ。悔しいねぇ。そうだ…。親方の剃刀(かみそり)が懐に…、これでいたずらしてやろう」

まず、眉毛を片方、剃っちまいやして。
「眉毛片方じゃ、変だねぇ。両方剃っちまおう…」
両方剃ったら、変な顔になっちまいやしたから、
「ふふ、面白いねぇ、そうだ、散々悪態をつかれたんだ。髪の毛も剃っちまおう…」
とうとう、坊主にしちまいやしてな。尼さんが一丁出来上がりですな。
「くく…、こりゃ、まるでタコ入道みたいになったねぇ…。おっと、もう朝だ。こいつが起きる前にずらかるとするか…」

花魁にいたずらをするだけして、
「あとで勘定するから、また来るよ」
ぷいと帰っちまう。

すっかり朝になって、
「ちょいと、昨日の坊さんのお客さん、帰っちゃったよ」
やり手婆に言われて花魁、はっと気付きやして、当の本人もすっかりと酔いが覚めちまって、昨晩悪態をついたのも覚えていませんでな。

「あれ? 坊さんのお客さん? 帰っちゃったねぇ…」

ところが、トンと躓(つまづ)いた拍子に、柱に頭をぶつけやしてな。頭を触るってぇっと、髪がないんですな。花魁(おいらん)、

「ああ、痛い! 頭をぶつけちゃった…。あらいやだ! 坊さん、ここにいるじゃない?」

えらい騒ぎでして…。えー、三流の、無粋なお噺でしたが…。
「坊主の遊び」ってぇ一席でした…。

   ↓坊主だけに、頭を剃ってみました。
m<>m

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

お家寄席37・長者番付

さて、今日は「長者番付」です。江戸っ子は宵越しの銭は持たねぇ・・・このフレーズを実行すべく二人の男が旅に出てんですが、そこで起こった事件とは?

・・・ではこちらは、平成17年6月12日の作品です。

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6月12日 「長者番付」の一席を

旅というのは何かにつけていいものでございやすな。
昔の旅は、今と違ってまことにのんびりとしておりやした。街道筋には茶店があって、ゆっくり休んだり、まあ、夜になれば宿場で泊まり、とにかく現在のように齷齪(あくせく)してはおりませんでしたな。
また逆に、雨が降ると川止めになりましてな。

箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川…

なんていいますからな。雨が降った日にゃもうどうしようもねぇ。

江戸っ子は宵越しの銭は持たねぇ、なまじ金を貯めると、
「あいつは無粋(ぶすい)だねぇ。しみったれだ。金なんか貯めてやがる」
なんて、白い目で見られちまうんで、大金がまとまって入るってぇっと、
「どうだ? ひとつこの金で、旅でもしようじゃねぇか」
って、気の合った仲間同士、足の向くまま、気の向くままの急がねぇ旅に出やしてな。

「おい、遅れるなよ」
「兄貴、もっとゆっくり行こうや…。おいら、頭が痛てぇんだ」
「茶店の酒、あんなにがぶがぶ飲むからじゃねぇか」
「…そうなんだよ。本当に悪い酒でぃ。あの『村雨』ってぇのは…。
店のばあさんが、
『村雨って名前の通り、この村を出たらさめるから』
なんて勧めてたんで、こっちだって安心してがぶがぶ飲んでたんでぃ。そしたらこのざまだよ…」
「おぅ…、もうしっかりしろよな。これからもよくあることだよ。何かあったらオレに相談しろ」
「…でもよ、兄貴。こうして旅をしていつも思うんだが、山があったら登らなくちゃなんねぇだろ?」
「当たり前だよ、そんなこと…」
「おいら、そこで考えたんだ。もっと楽して旅する方法をよ…」
「へぇ、どうするんでぃ」
「旅をするひとりひとりが、山の泥を握って川に捨てるんだよ。長い間、続けるとそのうちに山が平らになって、川が埋まるだろ?」
「へっ、何年たつと思ってんだよ。…長生きするよ」
「兄貴、おいら、話してるうちになんだか頭が痛てぇのが治って来たよ。…でも治った途端、またのどが渇いて酒が恋しくなったなぁ。…そういえば、さっきのばあさん、
『酒を飲むなら造り酒屋が多いから、売ってもらうと良かんべぇ』
なんて言ってたなぁ」
「そうだな。造り酒屋なら、いい地酒があるかもしれねぇぜ。じゃ、この辺りの大きな造り酒屋で1杯いただくとするか。あ、ここをちょっと入るとあるって言ってたな…」

これは今でもあるんですが、杉の葉を丸くして店先にぶら下げてありやして。杉玉って言ってますな。まあ、造り酒屋の看板ってぇところですかな。やがて、この看板を見つけやして、

「ありがてぇや。早速1杯売ってもらおう」
「まっぴらごめんやし。…まっぴらごめんやし」
「おーぅ! これはこれはよくいらっしぇーましただ」
「こちとらね、江戸の者なんですが、旅をしてましてね、近くに造り酒屋さんがあるって聞いたんで、たまにはうまい酒を飲みてぇって思いやしてね。でね、1升ばかり売っていただけねぇかって思うんですが、いかがでござんしょう?」
「おーぅ? 1升? 江戸の方、オラのところは造り酒屋だ。たった1升じゃ、売らねえだよ」
「じゃ、2升いただきたいんで…」
「おーぅ? 2升? たった2升だか?、オラのところは造り酒屋だ。たった2升じゃ、売らねえだよ」
「…いや、ごもっともで…。わかりやした。ならば5升ほどいただくことで、いかがでしょうかな?」
「おーぅ? 5升? 江戸の方、オラのところは造り酒屋だ。5升なんてはした酒、売らねえだよ」
「じゃ、どのくらいだと売ってもらえるんで?」
「そうさなぁ、車いっぱい買ってくれるんだったら、売りますだな」

こんな時、どうしても舎弟(しゃてい)分ってぇのは若いだけに気が短けぇ…。で、とうとうこいつが啖呵(たんか)を切っちまいやして…。
「おぅ、黙って聞いてりゃいい気になりやがって…。さっきから、造り酒屋、造り酒屋なんて自慢するんじゃねぇやぃ…。てやんでぃ! ふざけちゃいけねぇよ! そんなに売りたくねぇんなら杉玉なんか飾るな! とっとと燃やしちまいな! やい、うんつくめ! こちとら江戸っ子でぃ! 5升も10升も、そんな馬みてぇに酒をがぶがぶ飲めるかってぇんだ! べらぼうめ! 下手に出てりゃつけあがりやがって! うんつく野郎! 威張るなよ! このドうんつくの大うんつくめが!」
ついつい、悪態を突いちまいやしたな。

造り酒屋の旦那、それを聞いて、
「おう。あんだって? 何だね? 何か気にいらねえことがあったら勘弁していただきてえ。酒は売りますだ。ちょっくら待っておくんなせえ…」
「え? 売ってくれるんで? そいつはありがてぇや」

ところが、様子が変わって来やして。
「…おい、誰か若いのはいねえだか! 表の戸を閉めて、閂(かんぬき)を掛けちめえな! 槙(まき)ざっぽうを持って来い!」
「お? 何だ? 何だ?」
「おい、酒は売りますだが、今、うんつくとか言ってただな? そのうんつくの意味、何だね? 事と場合によってはただで外に出られると思うなや!」

何しろ旦那を筆頭に、恰幅(かっぷく)がいいのがそろって居丈高(いたけだか)になってやすから、もう、尋常(じんじょう)じゃねぇ。

兄さん、あわてて、
「お、おい、そ、そんな物騒なもの、しまってくれよ…。う、う、うんつく? これはな、お前さんを誉(ほ)めたんだぜ」
「何? 誉めただと?」
「そうでぃ。誉めたんでぃ。こいつが怖い顔をしたのでびっくりさせたんだったらすまねぇ…。おい! お前もさっさと謝るんだよ!」
舎弟分の頭を押さえつけて、無理やり下げさせやしてな。

「つ、つまり、うんつくってのはな、よくものには運が付くっていうだろ? そういう意味なんだよ」
「…あんだと? 運が付くだか? そりゃ、どういう意味だ! そんなんじゃ納得しねえだよ!」
「そ、そうだよ。だ、だから、運が付いて、う、うんつくなんだよ。お、お前さんの後ろにあるのは何だよ…」
「ああ。これけ? おめえらにはわからねえだろうが、長者番付だ」
「そ、そうだろ? それを江戸じゃ、うんつく番付って言うんだ」
「あんだね? そのうんつく番付ってえのは…?」
「だ、だからね…。西の大関、鴻池(こうのいけ)、ここはお前さんと同じ、造り酒屋をしてたんだよ。ところが当時、濁った酒しか作れないうえに、番頭が勘定をごまかす。ほとほと手を焼いたご主人が番頭に暇を与える。番頭は面白くねぇだろ? だから酒を無駄にしてやろうと、腹いせに、酒樽に火鉢の灰を全部放り込んだのがうんつく、運の付き始めだよ。灰を入れた途端に濁り酒がみるみる澄んで、これを『澄み酒』として売ったら大当たりだ。どうでぃ。どっと運が付いてドうんつく、これで大阪に出て、ますます繁盛して、大きく運が付いて大うんつくじゃねぇか。
番頭が東の大関、三井だろ? あれだってもとは金なんか無かったんでぃ。ある日、乞食(こつじき)の旅に出てて、宿を取りっぱぐれて途方に暮れてるってぇっと、お百姓が、
『じゃ、村はずれの空き家があるからそこに泊まんなさい。ただし変なもんが出るから気を付けてくださいよ』
って言われたんだよ。しょうがないんでそこに泊まるってぇっと案の定、火の玉が3つ出て来たんでぃ。その火の玉、ご主人の頭の上でくるくるまわると裏へ出て、3つの井戸に入って行ったんでぃ。翌日、早速井戸替えをして調べてみるってぇっと、なんとそれぞれの井戸の底から千両箱が出てきたんだよ。お上に届けるが出所はわからねぇ。それでそっくりこの3千両がご主人のものになったんだぃ。どうでぃ。幽霊の出る屋敷に泊まったのが運の付き始め、これだってうんつくじゃねぇか。ご主人、もう旅に出る必要なんてねぇや。で、江戸で呉服商を営んで、三井財閥さ。どっと運が付いてドうんつくの、大きな運で大うんつくだろ? それで三井だって、ほら、商標はこのうんつくを忘れねぇように3つの井戸のマークになってるじゃねぇか…」

造り酒屋の旦那、すっかりいい心持ちになりやして。
「そうけぇ。なるほどねぇ…。オラ、田舎もんでちっともわかんねぇで、これはどうも、大変にすまねぇことをしただな。おめえさん方、さぞかしお腹立ちだっただろうな…。どうか許してけれや。これはほんのお詫びだ。只今、一番いい酒を持って来させるだからよ…、好きなだけ、酒を飲んで行ってけれ。…おう、いつまで戸を閉めてるんだ。早く表を開けねえだか! すぐに、蔵に行って、一番いい酒をこっちに持って来いや!」
「いえね、わかってくれたらいいんだよ。え? お酌をしてくれるのかい? ありがてぇねぇ…」

ふたり、酒を飲み干し、
「くぅ~…。うめぇなぁ…。こんなうめぇ酒、飲んだことがねぇや。さすが地酒だ。いい酒じゃねぇか。五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染(し)みわたるぜ…。茶店の酒とはぜんぜん違うな」
「そうけぇ。ありがとうごぜぇますだ。それからおめえさん方にも、うんつくを教えてくれたお礼に、ひとつ教えてあげますだ。造り酒屋はな、酒を売ってくれって言っても売らねぇもんなんだよ。そういう時は、
『江戸から利(き)き酒にやって来た、飲ませてくれ』
って言えば、ただで快(こころよ)く、飲ませてくれるだぁよ」
「ほぅ。いい事を聞いたねぇ。兄貴」
「おぅ。…旦那さん。お前さんはきっといいうんつくになれるよ。あれ? ところで奥の暖簾(のれん)から顔を覗かせてるのはおかみさんかぃ? へぇ、いい女(め)うんつくだねぇ。そこに一緒にいるのはお坊ちゃん? それはそれは…。いい子(こ)うんつくだ。一家そろってうんつく面(づら)だな。折り紙つきの、ドうんつく、大うんつくだ」

すっかり気を良くした旦那、
「いや、お詫びのしるしだ。おめえさん方、一晩泊まって行きなされ。酒ならたんとあるから、ゆっくりと『うんつく』の薀蓄(うんちく)話、聞かせてけれや」
「いえね、こちとら、まだ旅の途中なんで。お酒は充分いただきやした。ごちそうさまです。また帰りにでも、ちょっくら寄らせていただきますよ」
「そうけえ…。じゃ、名残惜しいが、気を付けて行きなされよ」
「じゃ…、あっしたちはこれで…」

土産(みやげ)の一升瓶を2本ももらって、それをそれぞれ肩からぶら下げ、急いで二人は造り酒屋を出ましてな。

「…ふぅ、兄貴、助かったな」
「そうよ、お前があんなところで啖呵(たんか)なんか切るから、あやうく命を落とすところだったぜ」
「でも、おみそれしやした。よく、長者番付に目がいったな」
「そりゃそうさ。こちとら命をとられるかもしれんからな。我ながら必死だったよ。よくあんなでたらめが出たもんだ」
「え? でたらめだったんかい?」
「そうさ。みんなでたらめだよ」
「…兄貴。ところで、うんつくって、江戸じゃよく言うけど、意味は何なんだろうねぇ?」
「そうだな。バカとか間抜けとかいうんじゃねぇかな?」
「…っはは。な、女(め)うんつく、子(こ)うんつくっていわれてそろって喜んでたのかい? 一家そろってうんつく面(づら)、間抜け面かい…」
「おぅ、だから、ばれねぇうちにずらかったんでぃ」

あっし、不肖、粗忽亭が補足説明しやすと、うんつくとは、知恵の足らぬ者。とんま。のろま。っていう意味でしてな。実際に辞書にも出ておりやす。

「でも兄貴、ちょいと飲みすぎちまってよ。せっかくのいい酒も腹が下っちまって、ふんどしが『うんつく』よ…」
「おいおい、…おめぇは、いっつも小汚(こぎた)ねぇなぁ…」

するってぇっと、先ほどの造り酒屋の旦那が、二人を呼び止めやして、
「お~~~い」
「何だ~? うんつく~~~」
「おめえさん方も、江戸に戻ったら、一生懸命働いてなぁ、いいうんつくになんなさいよ~!」

「おぅ~、俺たち、うんつくなんて大っ嫌いでぇ!」

「ああ…、おめえさん方、生まれついての貧乏性かい」

本日は「長者番付」、別名「うんつく」の一席でお付き合いいただきやした…。

m<●>m!

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